ベルリンでの大晦日の過ごし方

ベルリンで大晦日をどう過ごすかをまだ考え中の方に、ベルリンでの大晦日の催し物を3つだけですがご紹介したいと思います。 1.ブランデンブルク門(Brandenburger Tor)周辺 ベルリンの大晦日イベントで一番有名なのはブランデンブルク門周辺でしょうか。門から戦勝記念塔(Siegesäule)まで約2kmに渡りイベントや屋台が立ち並びます。 2018年12月31日は14時頃から門が開き、夕方頃から音楽演奏が始まります。 19時からはDJや生バンドによるライブ、ベルリンのテレビ局ZDF主催のミュージックライブは20時15分から始まり、カウントダウン、そして大きな花火がたくさんあがります。 世界中からオープンエアーの会場に人が集まる様子は圧巻です。 ●リンク(ドイツ語、英語):https://www.berlin.de/en/events/3303144-2842498-new-years-eve-party-brandenburg-gate.en.html 2.クラシック音楽鑑賞 チケットが取りづらいことでも有名なベルリンフィルの大晦日コンサートのチケットはすでに売り切れですが、クラシックファンの方が楽しめる場所がまだあります! ベルリン芸術大学(Universität der Künste Berlin)で開催される、チェコ・プラハ室内管弦楽団のコンサート「Feuerwerk der Klassik」 (日本語で「クラッシックの花火」)を訪れて芸術に触れてみてはいかがでしょうか。 12月31日 -15時 -20時 ●会場: Apostel-Paulus-Kirche (Sc

(ベルリンの建築)らせん階段は一見の価値があるエーリッヒ・メンデルゾーンのドイツ金属労働者組合本部

20世紀前半における建築様式の主流は、ル・コルビュジエやワルター・グロピウスの作品を代表とする近代建築でした。しかし、その同時代には合理的・機能的な理念や造形を持つモダニズムとは対照的な建築様式もありました。それが、曲線を積極的に用いるような自由な造形の表現主義建築でした。そうした曲線的な造形ということもあり、表現主義建築は計画案だけで実現することがなかったものや、アインシュタイン塔のように周囲に建物などが少ない街の郊外に建てられるものが多くありました。しかし、その中で様々な制約がある都市の中に建てられたものがあります。それが、ベルリンにあるエーリッヒ・メンデルゾーンのドイツ金属労働者組合本部です。今回は、この建築について詳しく見ていきましょう。 そもそも建築における表現主義というのは、個人の内から湧き出てくるものを形として自由に表すことに重きを置くことが考えられています。この考え方は、すでに表現主義が1つの潮流として現れる前の1914年にありました。この年に、ドイツ工作連盟において製品の規格化を進めるムテジウスと、個人の表現を重視するヴァン・デ・ヴェルデを筆頭として連盟を2つに分ける「規格化論争」が起こりました。この連盟には、後のモダニズムを引っ張っていくワルター・グロピウスや 表現主義のブルーノ・タウトも所属していました。このような流れなどを通して、次第に2つの思想が展開していったのでした。 さて、今回紹介するドイツ金属労働者組合本部を設計したエーリッヒ・メンデルゾーンですが、彼の建築、そして表現主義建築の代表作としては、アインシュタイン塔がより知られているでしょう。このア

(ベルリンの史跡)ドイツを代表する追悼の場「ノイエ・ヴァッヘ」

今回紹介するのは、「ノイエ・ヴァッヘ」という小さな古典建築です。それは、博物館島からブランデンブルク門を結ぶウンター・デン・リンデンというベルリンの目抜き通り沿いに建てられています。この大通り沿いは、ベルリンの中心地ということもあり、大きな建物が建ち並んでいますが、その中にぽつんと1つだけ建っている小さな建物がこのノイエ・ヴァッヘになります。この建築を手掛けたのはドイツを代表する建築家の一人であるカール・フリードリヒ・シンケルですが、なぜこのような場所にこのような建築が建設されたのでしょうか。 この建物は、ナポレオン戦争勝利を記念してフリードリヒ・ヴィルヘルム3世のために1818年にシンケルによって建てられたのが最初でした。その当時の建物は、王宮を護る近衛兵の詰所という目的で建設されたため、今でも正面ファサードのペティメントの彫像に勝利の女神ヴィクトリアが確認できます。シンケルはここで、建物の四隅に塔を配置し、それを壁で囲むことで、中心に中庭を持つ堅牢な建築に設計しています。また、前回紹介したアルテス・ムゼウムはシンケルの代表作として有名ですが、ベルリンの都市景観として根付かせたと言われる列柱空間が、アルテス・ムゼウムと同様に、その約10年前に設計されたノイエ・ヴァッヘですでに見られます。 19世紀初め、まだノイエ・ヴァッヘが建設される前には、ここには濠が遺構として残されていました。この濠によって、周辺の街区はまとまりを失っていたため、ノイエ・ヴァッヘの建設は、周辺街区を整備するという意味合いもありました。これによって、王宮やアルテス・ムゼウムのある今の博物館島からブランデンブ

SOHO HOUSE & The Store Berlin

1995年にイギリス・ロンドンでリエイティブな人が集まるための場所「HOUSE」として創立され、今やヨーロッパを中心に世界各国20箇所にある会員制サロン、およびホテルの「SOHO HOUSE」。 その「SOHO HOUSE BERLIN」ホテルが、Alexanderplatz駅から歩いても行ける距離にあります。 建物内1階にはカフェやセレクトショップ「The Store Berlin」があり、ホテルを利用しない人でも、誰でもふらっと立ち寄ることも出来ます。 「The Store Berlin」も元々はイギリスにあるショップらしく、ベルリンにある他のショップとは一味違った厳選された文房具や本、ハイブランドと言われる洋服や小物が沢山並び、デザイン性のある日用品は見ているだけでも楽しませてくれます。 現在「SOHO HOUSE Berlin」となっているこの建物は、戦前はデパート「Kaufhaus Jonaß」として使われていました。その後の戦時中、建物所有者がユダヤ人であったことを理由に、この建物はナチスドイツによって押収され、ナチ党の所有する建物として使われました。そして戦後は共産主義の研究所がこの建物の中に構えられたりと歴史と密接に関わるベルリンならではの経緯を経て、現在この「SOHO HOUSE BERLIN」が建っています。 その外観とは違い、建物内部は「SOHO HOUSE」 らしくとてもモダンで、館内にはイギリスの著名なコンテンポラリー・アーティスト、ダミアン・ハーストの作品も飾られています。 ●SOHO HOUSE BERLIN 住所:Torstraße 1, 101