ベルリンの美しい自然を楽しみたいという方、ベルリン市内から1時間もかからずに行ける『孔雀島(Pfaueninsel)』を訪れてみてはいかがでしょうか。
この孔雀島はプロイセンの王たちの夏の離宮として18世紀より長く愛され、
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群の一部としてユネスコ文化遺産、ならびに自然保護区域にも指定されています。
行き方もとても簡単。
ベルリン中心部から電車(S-Bahn)で30分ほど電車で揺られ、Wannsee(ヴァン湖)駅で降り、そこからさらに10分ほどバスに乗ると(218番 Pfaneninsel行き、終点で下車)、湖に浮かぶ孔雀島に渡るためのフェリー乗り場に到着します。
専用のフェリーに2~3分乗ると対岸にある孔雀島(Pfaueninsel)に到着です。フェリーの代金は往復4ユーロでした。
孔雀島の中を歩いて5分もしないうちに立派な孔雀に出会いました。
取り囲む観光客相手に怖気付く様子もなく「どうだ、スゲェだろ」と言わんばかりに羽を広げ体を回転させ、360度全ての角度から豪華な羽を見せてくれます。
そしてこの島で、白孔雀というものを初めて見ました。一般的に知られる孔雀の羽の色の鮮やかさにも感動しましたが、真っ白な孔雀も神秘的でとても素敵でした。
ちなみにこの白孔雀はアルビノではなく、白個体だということです。
(アルビノではないので、瞳孔も黒い)
孔雀島の敷地内にはお城もあるようですが、私が島に到着したのは時間が遅かったため島全部を見ることなく帰路につきましたが、島1周をするのに1時間もかからないそうです。とてもいい場所だったので、また今度時間に余裕を持って訪れたいと思いました。
私が孔雀島を訪問した際は、Wannsee駅からバスを使わずに湖沿いを歩き森の中も抜け、途中で休憩した時間も含めてだいたい2時間くらいで、島に行くための渡し船乗り場に到着しました。道中には地図や軽食屋などもあり、ハイキングコースになっているようでした。
渡し船乗り場に向かう途中には、ナチスが台頭していた1942年にヨーロッパに住むユダヤ人の移送および殺害について討議したことで知られるヴァンゼー会議が開催された邸宅もあり、そこは現在ヴァンゼー会議記念館として一般公開されています。
https://www.ghwk.de(リンクはドイツ語、英語、他複数の言語での閲覧可)
一部のナチス高官によって行われたこのヴァンゼー会議の後に、大量移送や絶滅収容所における収容者の死亡が加速したとのこと。
こんな綺麗な自然の中でそんな恐ろしいことを決定できたなんて、夏の素晴らしい気候の中ではさらに想像しがたいことでした。
Wannsee湖畔とそこに浮かぶ孔雀島で、ベルリン市街とはまた違った魅力のある夏を楽しんで見てはいかがでしょうか。
●孔雀島(Pfaueninsel)
住所: Pfaueninsel Nikolskoer Weg, 14109 Berlin 開園時間: 2018年5月〜8月の間は9:00~20:00 (季節により開園時間が変わるのでご注意ください) 最寄り駅: Sバーン(S1)「Wannsee」駅からバス218番で終点「Pfaueninsel」駅で下車 島に渡るための専用渡し船 : 4ユーロ
http://www.pfaueninsel.info(ドイツ語、英語)