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チリハウスでハンブルク伝統の赤レンガ建築を堪能!

October 20, 2019

かつて貿易・商業を通して街が発展してきたハンブルクには、それを感じとれるような建造物や地区が今も残されており、観光名所ともなっています。その中で、今回紹介したいのが「チリハウス」という建物です。1924年に完成したチリハウスは、当時の貿易による街の繁栄を象徴するとともに、ル・コルビュジェやワルター・グロピウスたちによる1920年代のモダニズム建築の潮流とは異なる、表現主義建築の傑作の1つでもあります。そうしたチリハウスの成り立ちや建物について詳しく見ていきましょう。

 チリハウスは、1922年に着工し、1924年に竣工したわけですが、その1920年代のドイツというのは、ちょうど第一次世界大戦からの復興が進み、活気が再び戻ってきていた時期でした。そうしたことから、北ドイツの主要都市であるハンブルクでも、戦争からの復興シンボルという意味もチリハウスにはありました。「チリハウス」という名前がどこから来たのか不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。これは、この建物のオーナーであったヘンリー・ブラレンス・スローマンが南米チリの採掘場を通した貿易によって財を築いたところから由来するそうです。

 スローマンは、この場所における新しい建物の計画案を複数の建築家に作成してもらい、その中からフリッツ・ヘーガーという北ドイツ出身の建築家が選ばれました。チリハウスを見たことがあるという方は、シャープに尖っている外観でこの建築を覚えているかもしれません。しかし、ヘーガーの当初の計画案ではこの部分はなく、その後のスローマンとの話し合いを通してデザインされたものでした。チリハウスではこの鋭く尖ったファサードばかりに注目されがちですが、この建築はその他にも多くの見所を持っています。その1つが、鋭角のファサードとは対照的な緩やかな曲線を描く大きく長いファサードです。

 この200mにも及ぶ長いファサードデザインが生み出された最大の理由は、それまで車道が間を通り抜けていた2つの敷地を1つに統合したことでした。これによって、チリハウスは地上10階建て、延べ床面積36,000㎡という大きな建物となっています。

しかし、ただ単に土地をつなげて大きくするのではなく、ここではその道路を人や車が通行可能なように、建物をブリッジでつなげ、中庭を配置することで、建物の実用性と快適性、そして周辺への配慮がなされた建物にもなっています。周辺への配慮という面では、10階建ての高さによる圧迫感が周辺に生まれないように、建物の7階から上の部分が少しずつセットバックさせていることも見て取れます。

  チリハウスは、1983年に重要文化財、2015年には「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街」としてユネスコ世界遺産にも登録されました。その大きな要因の1つが、480万個のレンガによって形づくられたファサードデザインでしょう。元々レンガ建築というのは、この地域の伝統でしたが、ヘーガーはチリハウスにおいてレンガで凹凸をつくったり、45度回して用いるなど、巧みなレンガの組み合わせによって非常に表情豊かな外観を生み出しました。こうした優れたデザインによって、チリハウスの影響は表現主義建築の代表作としてハンブルクにとどまらず、ドイツさらには世界へと大きな広がりを見せました。ハンブルクを訪れた際は、チリハウスも含めて、こうしたハンブルクの魅力ある伝統的なレンガ建築も味わってみてはいかがでしょうか。

※ハンブルクについてはこちらの記事でも紹介しています※

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