ヨーロッパ最大級の動物保護施設ティアハイム
ティアハイムをご存知でしょうか。それはドイツにある動物保護施設のことです。ベルリンにはヨーロッパ最大級のティアハイムがあり、動物の引き取りから譲渡まで重要な役割を果たしています。こうしたティアハイムの活動は、多くの動物を処分から守っており、ドイツが動物愛護先進国と呼ばれる大きな理由ともなっています。今回はそんなティアアイム・ベルリンについて簡単に紹介します。
広大な敷地を持つティアハイム
ティアハイムはベルリンとそれに隣接する隣町の境界近くに位置しています。周辺を見渡すと、見えるのはどこまでも広がる平原。民家は遠くに見えるだけです。というのも多くの動物を保護することで、その鳴き声が問題となり、近年民家の少ないベルリン郊外へ移転したのです。そのためティアハイムの敷地は16ヘクタール(約サッカーグラウンド22面)と広大で、そこで多くの動物がのびのびと暮らすことができるのです。
ティアハイムの活動
ティアハイムが行なっているのは、動物の引き取り、飼育、そして引き取り可能な動物の譲渡です。保護しているのは犬や猫などの一般的なペット、ウサギなどの小動物、鳥類、そして爬虫類、猿などの実験動物、また見本市などで売れ残った家畜など多種多様な動物。施設内を歩けば、様々な動物を見ることになり、ただ捨てられたペットを保護しているのではなく、多くの動物の命を救っているかに驚かされるでしょう。
ティアハイム内の施設
広大な敷地には様々な施設があります。ティアハイムに建てられているのは犬を保護する建物、家猫を保護する建物、野良猫を保護する建物、爬虫類を保護する建物、動物病院、動物のお墓など。こうした施設の大部分は一般に公開されており、動物の引き取りを希望する訪問者が気軽に訪れられるようになっています。また月に一回ガイドツアーも開催されており、施設やその活動をより深く知ることもできるのです。
動物のことを考えた保護動物の譲渡
施設で保護されている動物の多くは引き取ることができます。ただし希望するだけで引き取れるわけではありません。引き取り可能な動物には情報が掲載されていますが、そこに引き取りの条件が書かれています。例えば、ある猫の場合には、外への自由な出入り口、小さな子供のいない静かな家庭、猫好きといった情報が記載されています。このように保護した動物が再びティアハイムが戻ることのないように、動物のことを考えたマッチングを行なっているのです。
多くの人々に支えられているティアハイムの活動
大規模な活動を行なっているティアハイムは、驚くべきことに国の施設ではありません。民間施設として多くの市民の支援によって支えられています。ホームページの情報によれば、15000人の会員が様々な協力を行い、10000人もの人々が寄付によってティアハイムの動物を守っているそうです。広大な施設を回れば、それを実感することができるでしょう。そこで見かけるのは犬の散歩をする多くのボランティアの姿。また保護する各動物の写真には、その餌代を寄付する個人スポンサーの名前を見ることができます。
動物保護の理想的な姿、ティアハイム
ティアハイムを訪れれば、いかに動物のことを考えた活動が行われているかがわかるでしょう。動物のことを考えて街はずれの僻地に位置していますが、開かれた場所となっており、気軽に訪れることができます。もし最先端と言われるドイツの動物保護施設について知りたいのであれば、ぜひベルリンのティアハイムを訪れてみてください。
Tierheim Berlin
Hausvaterweg 39,
13057 Berlin-Hohenschönhausen
Berlin Easy Stayではティアハイムへのガイドも行なっています。ティアハイムへの訪問や視察に興味があれば、こちらのお問い合わせにご連絡ください。Berlin Easy Stayでは、素敵なドイツ旅行や視察を演出します。
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