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  • K.H.

ベルリンでのコロナウイルス対策の現状

更新日:2020年7月25日


 ドイツでは他のヨーロッパ諸国に比べると、コロナウイルスによる死者が少なく、ウイルスの封じ込めに成功していると言われています。こうしたウイルス対策で、ドイツでの暮らしは変わってきています。今回は、ベルリンで行われている実際の対策について簡単に紹介したいと思います(ウイルス対策は州ごとに異なっており、ベルリンでの対策は、他の州と多少異なることをご了解ください)。


商店、駅、公共交通機関、文化施設などでのマスク着用の義務


 現在もなお多くの場所でマスク着用の義務があります。暮らしに関わる場所では、例えば、スーパーマーケット、ショップなどの商業施設、駅、空港などの公共交通機関、劇場、博物館、美術館などの文化施設などで、マスクを着用しなければいけません。特に日常的に使用するスーパーマーケットや公共交通機関では、私が見る限りではほぼ全ての人がマスクを着用しています。

 スーパーマーケットでは、スタッフがお店の前に立って、マスク着用を確認しており、多くのお店では対人距離を保つために、カートを持たされることになります。

 少し前には電車内でマスクを着用していない人も見かけましたが、現在では罰金を取られることになりました。こうした罰金の導入もあり、公共交通機関でのマスク着用は良く守られています。


店頭に貼られたマスク着用や対人距離を保つためのポスター


ベルリン市が公開しているコロナウイルス対策の情報(英語)


美術館や博物館などの文化施設


 3月から4月にかけて、コロナウイルス の流行によってほぼ全ての文化施設が臨時休業になりました。ですが、ウイルス対策が取られた施設から再び開館しており、現在では多くの文化施設が再オープンしています。もちろん、上記で触れたように館内ではマスクを着用する必要があります。また入場者数を制限しており、施設によってはオンラインでのチケット購入が推奨されています。残念なことに、世界遺産に指定されている博物館島では、ボーデ美術館とペルガモン博物館が今も休館となっており、2020年7月24日現在、再オープンの日程は発表されていません。


博物館島などベルリン国立博物館群の再オープン状況(英語)


宮殿や庭園など観光名所


 ベルリンにはシャルロッテンブルク宮殿があり、またポツダムには世界遺産に指定されているサンスーシ宮殿があります。こちらもウイルス流行の時期には臨時休館となっていましたが、現在では多くの建物や公園が再オープンしています。特に観光客に人気のあるシャルロッテンブルク宮殿や、サンスーシ宮殿、ポツダム会談が行われたツェツィーリエンホーフ宮殿は既に再オープンしています。しかし自然豊かな島に孔雀が放飼いされている孔雀島など、いつくかの観光名所が現在もクローズしたままとなっています。


ベルリン及びポツダムの宮殿や庭園の開館状況(英語)


イベントについて


 2020年7月31日まで、室内空間でのイベントは、300人までしか許可されていません。2020年8月1日より500人まで許可され、2020年9月1日より750人まで許可され、2020年10月1日より1000人まで許可されることが予定されています。屋外は2020年7月31日まで1000人まで、2020年8月31日からは5000人未満まで許可される予定となっています。こうしたイベントの人数制限により軒並み大規模なイベントはキャンセルされており、8月開催予定だった「博物館の長い夜」や「ポツダムシュロスナハト」、そして9月開催予定だった「ベルリンマラソン」は開催中止となっています。ただし9月に開催予定なっている「Berlin Art Week 2020」、「ベルリン・ビエンナーレ」などの文化イベント、そしてテクノロジーのメッセ「IFA」は開催予定となっています。


Berlin Art Week 2020

ベルリン・ビエンナーレ

IFA


レストラン


 ベルリンのレストランは現在営業が許可されています。ただしウイルス対策のため、各テーブルは1.5メートルの距離を取るようになっています。またウエイターなどのスタッフはマスクを着用しており、ゲストが席を立つ際などに、マスクの着用を求めています。一方ゲスト側は、クラスターなどの感染対策のために、名前や住所、連絡先などの情報を種類に記入する必要があります。現在、夏という季節柄、多くのレストランは通りやテラスにテーブルを用意しており、屋外で食事などができるため、ゲスト側もウイルス対策を取りやすい印象があります。



コロナウイルス対策下でも賑わう観光地のレストラン(2020年7月ニコライ地区)


罰金について


 公共交通機関でのマスク着用違反に罰金が設けられたように、重要なウイルス対策に対しては、罰金が定められています。下記にその主なものを挙げておきます。こうした罰金制度によって、コロナウイルス が広がる要因を摘み取っており、ウイルス感染者の増加を防いでいるようです。


最低1.5メートルの対人距離の違反、50から500ユーロ

衛生対策の遵守や準備の違反、250から5000ユーロ

マスク着用義務違反、50から500ユーロ

自己隔離の違反、500 から 2500ユーロ

自己隔離期間中の訪問者の受入、300 から1000ユーロ(訪問者及び受入側の両者)

保健機関への提出義務書類の提出違反、150から 2000ユーロ


ベルリン市が公開しているコロナウイルス対策の情報。罰金はFinesの項目。(英語)


ベルリンのコロナ関連のホームページについて


ベルリン市の公式ページでは、英語でもコロナウイルス のニュースが掲載されています。

日本の外務省が作成しているアプリでは、ベルリンはもちろんドイツや海外の安全情報を日本語で受け取ることができます。



Berlin Easy Stay で紹介しているコロナウイルスの最新情報は下記より確認できます。

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